豚の心臓移植!
豚の心臓移植!
アメリカで豚の心臓移植が実現した。
人間の臓器移植は同じ人間からしか出来ないと思っていたらゲノムテクノロジーの発展によって出来るようになったらしい。
異種生物の移植で一番問題になるのは免疫による強い拒否反応だという。
今回は拒絶反応や体内での過度の成長を抑えるため、関連する遺伝子を合計10カ所改変してあった豚の心臓を使用した。
人間の心臓が不足しているので、このまま死を待つか豚の心臓を移植するかの選択だったようだ。
本人はもちろん同意しての実施である。ある教授によると免疫による拒絶反応を完全に抑えることが出来るかが最大の焦点だとコメントする。
米国では臓器移植を受けられず、毎年6000人以上が移植を受けられず亡くなっているので、
異種臓器意足についての倫理的な問題提起には繋がっていないようだ。
今回の移植が旨く行くことを願っているが、この患者とは別に、今後ゲノム改変は人間を改造・改変する事にも繋がるので、
様々な改造や改変の具体例が表面化し、それに対する倫理的な議論が持ち上がることは間違いない。
超新星爆発!
超新星爆発!
赤色超巨星が寿命を迎え超新星爆発を起こす一部始終が観測されました。
人類史上はじめてのことです。
水素から始まる核融合が水素が燃え尽きるとヘリウムそして次々に赤色超巨星に含まれる元素が核融合を引き起こしていき、
最後は鉄(Fe)だけになって重力の圧力に負けて超新星爆発を引き起こすのです。
超新星爆発に至る過程も、太陽の8倍以上の質量がないと起きないことも実証されました。
宇宙人が良く話題に上りますが、人類ほどの博識を備えた宇宙人は本当にいるのでしょうか?
2030年を見据えて国連が定めたSDG‘sに潜むリスク!
2030年を見据えて国連が定めたSDG‘sに潜むリスク!
SDG‘sは17目標がある。以前掲載したので繰り返しになるが、認識を深めるために再度掲載する。
① 貧困を無くそう。
② 飢餓をゼロに。
③ すべての人に健康と福祉を。
④ 質の高い教育をみんなに。
⑤ ジェンダー平等を実現しよう。
⑥ 安全な水とトイレを世界中に。
⑦ エネルギーをみんなにそしてクリーンに。
⑧ 働きがいも経済成長も。
⑨ 産業と技術革新の基盤を作ろう。
⑩ 人や国の不平等を無くそう
⑪ 住み続けられるまちづくりを。
⑫ つくる責任、つかう責任。
⑬ 気候変動に具体的な対策を。
⑭ 海の豊かさを守ろう。
⑮ 陸の豊かさを守ろう。
⑯ 平和と公正をすべての人に。
⑰ パートナーシップで目標を達成しよう。
実に良く考えられた目標である。特に地球温暖化、水や食料危機、そして、プラスチック染は現実に直面している問題である。
一方、2030年までに飛躍的に進歩するであろうゲノムテクノロジーやAIはSDG‘s達成の鍵を握っていると同時に大きな問題も抱えている。
今回はゲノムテクノロジーに焦点を当てて、キーポイントをまとめてみた。
○ 塩基:A(アデニン)、G(グアニン)、C(シトシン)、T(チミン)の組み合わせで成り立っている。
○ 人の塩基配列は数十億個。
○ ゲノム編集の新技術は2020年にノーベル化学賞が授与されたクリスパー・キャス9。
乳酸菌などが持つ特殊なたんぱく質は特定の配列を見つけ出し、その部分を切断する能力を持つ。
これに新たな配列を注入するとゲノムの書き換えが可能。
○ キメラとは異なる生物類の遺伝情報を持つ細胞が混ざった混合体、例えば人と猿。
○ デザイナーベビーとは親が子どもに望む特徴を持たせて出来る子。
○ ゲノム解析コストが100億円から1万円に。2030年にはヒトゲノム解析コストは限りなくゼロに。
○ 世界レベルでの倫理問題が存在する。
○ 1997年のユネスコ「ヒトゲノムと人類に関する世界宣言」第1条に【ヒトゲノムは人類の遺産】と記載されている。
言い換えると人類の財産であり、管理する責任があるということ。
○ ホーキング博士の予測では「ゲノム編集は、優れた遺伝子を持つ者と持たない者に人類を分断する可能性がある」。
○ 行動遺伝学によると、こころの成り立ちは遺伝率+共有環境+非共有環境。
○ パーソナリティでは約50%、知能では約70%が遺伝率。
○ 2030年はD.I.Y(do it yourself)でゲノム編集が出来る時代。
○ ゲノムテクノロジーについての議論で必要なことは①感染症対策②遺伝性疾患③炭素隔離
個々のキーポイントについての解説はしないが、是非各ポイントについて考えてみてほしい。
たった8年先の2030年に目標達成度が相当上がると同時に危機も増大していることを認識すべきである。
ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡 打ち上げか?
ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡 打ち上げか?
宇宙天文学について多大な貢献をしたハッブル宇宙望遠鏡の後継機であり、打ち上げ予定が遅れていたジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡がいよいよ今月末にも打ち上げられるらしい。費やした金額は約1兆円の貴重な宇宙望遠鏡である。
約600km上空の軌道を周回するハッブル宇宙望遠鏡は4つのタイプカメラを搭載し128億光年先まで観測が可能であったが、
ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡は赤外線を観測するため150万kmの軌道に乗せられる。
ハッブル宇宙望遠鏡は約20年の活動の中で幾度か修理を行うことが出来たが、ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡はあまりに遠いため遠隔操作以外の修理は事実上出来ない。それ故発射までに時間がかかったとも言える。宇宙の歴史は138億年前に起こったビッグバンに始まり、その2年後の136億年前にファーストスターが生まれたと言われている。
ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡の観測範囲限度は135億光年なので、ファーストスターを相当明瞭に観測することが出来るかもしれない。
100メートルやマラソンの42.195kmのタイムで興奮する我々とは全く違う世界で信じがたいが、136億光年先の話は人類の誇りも感じる。
何処まで成長?西之島!
何処まで成長?西之島!
18世紀にスペイン船が見つけ「ロサリオ島」と名付けた小さな島は本州から1000km、最寄りの父島から130km離れている。
現在は西之島と称するが当時の「ロサリオ島」の姿はない。
1973年に東南側の噴火により新島が出来、その後の浸食と土砂の堆積で新島と旧西之島は一体化したが、
荒波に削られ新島部分hほとんど消滅した。
ところが、2013年に同じ東南側で噴火があり新島が生まれた。
現在の西之島は夢の如くここから進化したのである。
2013年から約2年間、2015年に約4ヶ月、2018年に約半月、そして2020に8ヶ月の合計4回の噴火を経て現在の姿になった。
旧西之島は2013年の噴火の段階で拡大する新島と一体化し、現在は2020年の噴火による火山灰の堆積で姿を消している。
伊豆半島を線で結んで南に伸ばすと西之島がある。
つまり、西之島は同じ海底火山帯の一部であることが分かる。
しかし一つだけ他と違うことがあり、それが成長する島にさせているようだ。
大島も八丈島も海底のさらに下にあるマントルが30kmほどの深さにあるが、西之島は20kmほどで他に比べ浅いところにマントルが位置しているのである。
そして、大島も八丈島も構成する岩石は高温高圧下で形成された重い岩石であるが、西之島は比較的低温低圧下で形成される安山岩で出来ている。
マントルの表層にあるプレートが他のプレートと接する場所では常にどちらかが沈み込んでいるわけだが、重い岩石はプレートと共に潜り込んでマントルに吸収されることが繰り返されるのに対し、安山岩などの軽い岩石は一度は沈み込むものの、
その後マグマの噴火と共に海面より押し上げられ島や大陸の元になる要素なのである。
最も大きな噴火は2020年に発生した。
この噴火ですり鉢状の形状だった部分が吹っ飛び、火山灰となって島を覆ったのである。
頂上は吹っ飛んだものの90m高くなり容積は6倍、そして火山灰が5m以上島を覆った。
これからも噴火による安山岩の堆積、そしてその後起きる大噴火による火山灰の蓄積を繰り返し、さらに大きくなる可能性を秘めている。
父島迄届く程大きくなるとは思えないが、東京都の島で最大の伊豆大島を抜くのは十分可能かと思われる。
今後の成長を見守りたい。
画像の1段目左から、2020年以前の西之島、2020年の大噴火、現在の形で、
2段目左から、噴火口、噴火前と噴火後の横から見た比較図、火山灰の分布図である。
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ミラーレス一眼カメラの世界!
ミラーレス一眼カメラの世界!
和服もメガネも最盛期には莫大な需要があったのに現在の市場規模は10分の一以下になっているようですが、カメラの世界も相当落ち込んでいます。
2012年がレンズ交換式デジタルカメラ最盛期でしたが、世界の出荷台数は2015万台、それが2020年には530万台まで落ち込んでいます。日本では一眼レフカメラといえばキャノンとニコンが代名詞だったのですが、ミラーレス一眼カメラが出現してから業界地図が変わっています。
一眼レフカメラとは撮影用レンズの入射光を光学式ファインダーに導くために反射ミラーを組み込んでいますが、ミラーレス一眼カメラは反射ミラーの代わりに電子ビューファインダーや液晶ディスプレイを通じて像を確認しています。
ミラーレス一眼カメラを最初に販売したのは2008年のパナソニックでした。
ミラーレスは小型化や軽量化が出来るのですが、電子ビューファインダーの表示の遅れ、動いている被写体にピントを合わせる動体AFの速度、発熱による動作の不安定化などの課題も抱えていたのです。
ここで登場するのがソニーです。同社は2006年に当時のコニカミノルタホールディングスのカメラ事業を引き継ぎ、一眼レフカメラでキャノンとニコンの市場シェアを切り崩そうとしたのですが上手くいきません。そこで目をつけたのがミラーレス一眼カメラでした。理由はソニーがビデオカメラなどで培った動画技術や画像センサーの強みを持っていたことです。2013年に世界初のフルサイズミラーレス「α7」を発売し、2018年にキャノンとニコンが参入するまで100%近いシェアを握っていたのです。
2020年のミラーレス一眼カメラは全体の50%を超えました。
単に世界のミラーレス市場としては、ソニーが35.3%、キャノンが32.2%と首位を競っていますが、プロや上級者が主に使用する高性能な「フルサイズ」機に限ると、ソニーが54.2%、で断トツです。2位はキャノンの27.5%ですが、ニコンは15%と低迷しています。
今後、特にニコンの巻き返しが予想されますが、少なくとも日本勢の強さは維持されるでしょう。
日本の技術力のすごさを垣間見ることが出来る典型的で面白い業界だと思います。
地震が多い都道府県ランキング!
地震が多い都道府県ランキング!
ねとらぼ調査隊が気象庁の震度データベース検索を参考にまとめた情報に地震が多い都道府県ランキングがあります。
今回のデータは2011年1月1日から2020年12月31日までのまる9年間に発生した震度1~7までの地震の集計です。
2011年3月11日の東日本大震災が大きく影響しているデータなので、
2011年以前で集計すればランキング地図は大きく変わるように思います。
1位~10位を掲載します。
6位以上は平均で1日に1回以上地震が発生しています。
2位以上は平均で1日に2回以上地震が発生しています。
ランク 県名 通算回数 年平均回数
10位 長野県 2240回 249回
9位 青森県 2244回 249回
8位 北海道 2459回 273回
7位 栃木県 3219回 359回
6位 千葉県 3435回 382回
5位 熊本県 4747回 527回
4位 岩手県 5062回 562回
3位 宮城県 5698回 633回
2位 茨城県 6716回 746回
1位 福島県 7404回 823回
日本が地震大国であることが分かります。
さらに、日本の耐震建築技術に勝てる国はにのではないでしょうか?
C.C.U.S.
C.C.U.S.
地球温暖化の延長線上で現在世界的に注目されているのがC.C.U.S.です。
これはCarbon dioxide、Capture、Utilization、Storage.の頭文字を並べたものです。
二酸化炭素を出来るだけ回収して活用して残ったものは地中で保管するというものです。
ノルウェーがこの技術で先行していて、今後、EUから二酸化炭素を引き取る取引も増えるようですが、
日本もアジアのリーダーとしてこの分野での積極的な参入が期待されています。
官民が協力し合う形で進化すると良いのではないでしょうか!
24年振りの皆既月食!
24年振りの皆既月食!
24年ぶりの皆既月食ということは、次回は難しいと思い大岡山まで行きました。
同じことを考えた人達が50人ほどおられその後も訪れる方が絶えません。
私は途中で諦めて自宅に近い場所に移動しましたが、おそらく先ほどの場所には2百人くらいは集まったのではないでしょうか?
東急目黒線沿いの場所には地元の方が2-3人おられ、そこが一番良い場所であると言っておられましたが、
残念ながらそこでも見ることは出来ませんでした。
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次回は又24年後だと健康寿命100歳を実現しないと難しいなーと思っていたら、
次回は12年後に下記月食があるし、今年の11月には98%の月食が見られるとTVで報道していましたので少し安心しました。
コロナ禍でも皆既月食を見ようと集まる日本人気質に心の豊かさを感じました。
世界最大の氷山誕生!
世界最大の氷山誕生!
これまで最大の氷山といわれていたのは南極海に浮かぶ「A23A」と呼ばれる氷山で3、380km2ですが、今般ロンネ棚氷からもっと大きな氷山が分離しました。
新たに最大の氷山誕生です。
長さ175km、幅25kmの長方形で4、320km2有、これは東京都の約2倍です。スペインのマジョルカ島よりも大きいのです。
「A76」と命名されたこの氷山がよもや北上することは無いと思いますが、地球温暖化の影響で今後もっと大きな氷山が誕生するのかもしれません。